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Artists > ミ > 三成 花奈
MITSUNARI Kana
山口県生まれ
服飾専門学校卒業後、アパレル勤務
2019年 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻 入学
2023年 武蔵野美術大学 造形学部油絵学科油絵専攻 卒業、 東京藝術大学 大学院美術研究科修士課程 油画技法・材料研究室 入学
個展
2024年「Still Life」(TAKU SOMETANI GALLERY / 東京)
2023年「semi-fiction」(下北沢アーツ / 東京)
グループ展
2025年 biscuit gallery 4th anniversary exhibition「grid4」
2023年「Short Short」油画技法・材料研究室修士1年グループ展(東京藝術大学 YUGAGallery / 東京)
ステートメント
“私の左足には中足骨短縮症という疾患がある。中足骨短縮症は主に足の薬指の成長が早期に止まり、他の指の成長に伴って指の不揃いが目立ちだす疾患である。外見上の問題以外の不自由は無いため、日常生活でこの疾患に困ることはない。とは言え、それなりに気にはなるので無意識に人の裸足に目が行く。そして自分と比べ、やはり普通の薬指は小指よりも長いものなのだなあと感心する。
自分と他人の薬指を比べて感心したことのある人は少数だと思う。こういった普通とは違う感覚や事情は、自覚的であれ無自覚的であれ誰もが無数に持っている。または対照的に、自分だけであろうと思っていた感覚や事情が多くの人に共通している場合もある。
ひとは自分の経験を通して物事を見ている。この至極当然なことを日常生活ではつい忘れてしまう。”
幼い頃、自身の出生に関する認識が二転三転させられることが起こった。その経験が根底にあり、存在・事象に対する認識の相違、そこに行きつくまでの選択の揺らぎへの関心を軸に絵画を制作するようになった。
制作は日常生活で自分が見た事象の再現映像を撮ることから始まる。映像上の異なる時系列や遠近、動きを抜き出して凝縮させた半虚構の画像を作り、それをキャンバス上に描写することで、質量を持った事実として再び存在させたい。
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