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中園 孔二

NAKAZONO Koji

享年25歳

1989年 神奈川生まれ

2012年 東京藝術大学美術学部絵画科油画専攻卒業

同年「アートアワードトーキョー丸の内2012」に選出され、小山登美夫賞、オーディエンス賞を受賞

2013年、2014年小山登美夫ギャラリーで個展を開催し、2014年東京オペラシティアートギャラリーでの「絵画の在りか」展では初の美術館展覧会に出展

2015年7月香川の海で消息不明となり他界

 

没後の個展として、2018年横須賀美術館にて、初の美術館での個展「中園孔二展 外縁ー見てみたかった景色」が開催された。

主なグループ展に「NEW VISION SAITAMA 5 迫り出す身体」(埼玉県立近代美術館、2016年)、「Japanorama: New Vision of JAPAN from 1970」 (ポンピドゥー・センター・メス、フランス、2017年)、「7th Moscow International Biennale of Contemporary Art: Clouds⇄Forests」 (New Tretyakov Gallery、モスクワ、ロシア、2017年)、「DESIRE: A REVISION FROM THE 20TH CENTURY TO THE DIGITAL AGE」(Irish Museum of Modern Art、ダブリン、アイルランド、2019年)、「MOTコレクション第1期、第2期 ただいま/はじめまして」(東京都現代美術館、東京、2019年)がある。作品は神奈川県立近代美術館、高松市美術館、東京都現代美術館に所蔵されている。

 

中園の作品は、この若さで多くの作品を生み出していたこと、そして作品によって実に様々な表情を見せることに驚かされる。キャンバス上で幅広の絵筆が踊るような豊かな筆触を見せるペインタリーな作品から、取り憑かれたような、クレヨンの色と線の洪水が観るものに迫ってくる作品。支持体もまた麻布や板、キャンバスなど複数の素材が使われている。抽象的な色面で画面全体を覆うことで背景の奥行きを制限し、独得な人型などの複数のモチーフを重層的に配置する事によって、限定された範囲の中に遠近感のある絵画空間を生み出しています。揺らめくモチーフが一瞬のうちに像を結び、イメージとして定着したと思ったらまた再び揺らめき始めそうな、冒険的ともいえる不思議な豊かな景色が立ち現れる。

中園 孔二「Untitled」

Untitled

 

Starereap 2.5

Signed on the reverse

[Year] 2021

[Size] 411mm × 319mm

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